「 雨が 」2016年08月05日 11:17

「 雨が 」


灰色の空に包まれている
灰色しか見えない
あの奥に広がっているものが
なにか理解できずにいる


やがて雨粒に身を変え落ちてくるのだろう
まるい張力が視界を濡らしはじめるのだろう
世界が飛沫となってつかのま散らばるだろう
数えきれぬ放物線が描かれるだろう


それらはわずかに顫えはげしく共鳴しあうだろう
聞き落としているものに耳をそばだてて
見過ごしているものを凝視(みつめ)てと
かすかな軌跡を灰色の背景に描くだろう


それから流れてゆくだろう
風に乗り人々の肩をうち土くれを湿らせ地表をかすめ
流れてゆくだろう
ぼくらにはなにも語りはしないだろう



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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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