「 わたしたちが叫ぶこと 」2017年08月19日 17:07



野を彩る草花は
やがてひっそりと萎れ枯れるだろう
森を奏でる小鳥は
やがて静かに枝から滑り落ちてゆくだろう
彼らは偽らぬ美しい彩りを
内気につぶやく慈しみを
約束の糸のみでひたすら繋いでいく
それが適おうが適うまいがそれで良いのだと
彼らはきっと
私たちに柔らかに教えてくれる


森を淫らに切り拓き
森を焼き尽くし砲火をあびせ
その罪に震える生き物は
ひっそりと生き死にすることに
懼れ耐えられず
おのれでおのれを誉めたたえ
おのれでおのれを祀るだろう
それで良いのだと
その生き物はひたすら
耳塞ぎ声張りあげるだろう


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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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