「 嵐 」2017年10月01日 09:22



 さきほどから
 空が低く唸っているのです
 しばらく
 見あげているのですが
 どこでどなたがなにを唸っているのか
 よくわかりません


 まるで時化のように
 街路樹が波立ち暴れはじめます
 葉っぱが慌てふためいて
 小魚のように撥ねています
 とおりを歩くひとが
 小舟のように揺さぶられています


 カーテンが大きくふくらみます
 どうもなにかが
 カーテンのなかにいるようなのです
 それも
 とても苛立って不機嫌そうなのです
 それがすごく共感できるかたちでもあるのです


 昼下がりもまだ早いというのに
 世の中がすっかり閉ざされてしまって
 ずいぶん重たいにびいろ一色です
 一点青い箇所があいています
 明るみをどんどん吸い取っているようです
 穴があいてしまった空は殺気だっています


 嵐の本体はここまでやってくるのでしょうか
 それは天気図でみる矢印のかたちなのでしょうか
 わたしにはよくわかりません
 それに そもそもこれは嵐なのでしょうか
 カーテンはずっと
 なにかを包み隠したままです


         
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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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