「 雨よあめ -8- 」2016年11月11日 09:34

「 雨よあめ -8- 」


深夜のことだ
激しい雨音に眠りを妨げられた
屋根を打ち窓を打ち地を打ち
暗闇に沈む私を打ち
雨が世界を洗っていると
知った

雨樋を伝い壁をくだり斜面をすべり
しずくがしずくをよび
流れが流れに重なる
なんの躊躇も斟酌も慮りもなく
流れが流れを束ね流れが流れに融けこんで
冷たい問責がいつまでもいつまでも続いた

深夜のことだ
深夜のことだ

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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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