「 小さなシャワー 」2016年10月02日 23:07

「 小さなシャワー 」
 

突然、通りから幼児の泣き声
まるで全身が泣き声になったよう
転んだのだろう
ご機嫌で遊んでいて
・・その笑顔を思わず目に浮かべてしまう
倖せを無心にそこらじゅうにまき散らし
歩くことがこわくて面白くて楽しくて
・・そのときめきがなぜか胸を焼く


転んでしまって
こわかったね
痛かったね
びっくりしたね
息ができなかったね
何が起きたかわからなかったね
真っ裸で泣き声となったものが
ここまでまっすぐに飛び込んでくる


母の胸で泣きじゃくっているのだろう
あやす声が伝わってくる
泣き声は次第に収まって
あんなに泣いていたのに
再び歩きはじめる
母の手を振り払い
ひとりで歩く歩きたいと
幼い一歩が告げている


小さな子
泣きなさい
泣いて ひとり歩きをおぼえなさい
いずれ おまえも わたしのように
小さなものの泣き声に出会うにちがいない
それはいのちのシャワーとなって
つかのま
かわいて縮んだこころを潤すものと知るだろう

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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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