げりげ NO 日記 「あこがれ」 ― 2016年05月31日 14:33
「 あこがれ 」
もしも ぼくたちが 見るべきものを見
もしも ぼくたちが 欲すべきものを欲することができるものならば
らくだが通るという針の穴を苦もなくぐりぬけるのも可能じゃないかと思う
そこさえぬければ進み行くべきあこがれの世界に至ると聖人は告げた
だが
見るべきものを 見ることかなわず
欲すべきものを ついに欲しえないぼくたちは
らくだが通る穴から永劫拒まれる世界の住人だ
ぼくたちに与えられている穴は せいぜい
おのれを埋めるほどの穴か おのれを焼き尽くすに適する程度で
さして気にかけるまでもないことは衆知のとおり
まぁ時と場合によっては計算づくめに蔑み疎んじ疑い憎み傷つけ殺しあいながら
それでも飄々と通ってしまう変哲もない穴だ
それをたった一度きりの一生をかけてひたすら穿ち掘り続ける
見るべきものを見ようとしない欲すべきものを欲しえない帳尻合わせのように
正体不明へのあこがれをいのちのかぎり休む間もなく胸奥にうずかせながら
http://www.ne.jp/asahi/poem/ahodori/
http://blog.goo.ne.jp/gerige-goo
もしも ぼくたちが 見るべきものを見
もしも ぼくたちが 欲すべきものを欲することができるものならば
らくだが通るという針の穴を苦もなくぐりぬけるのも可能じゃないかと思う
そこさえぬければ進み行くべきあこがれの世界に至ると聖人は告げた
だが
見るべきものを 見ることかなわず
欲すべきものを ついに欲しえないぼくたちは
らくだが通る穴から永劫拒まれる世界の住人だ
ぼくたちに与えられている穴は せいぜい
おのれを埋めるほどの穴か おのれを焼き尽くすに適する程度で
さして気にかけるまでもないことは衆知のとおり
まぁ時と場合によっては計算づくめに蔑み疎んじ疑い憎み傷つけ殺しあいながら
それでも飄々と通ってしまう変哲もない穴だ
それをたった一度きりの一生をかけてひたすら穿ち掘り続ける
見るべきものを見ようとしない欲すべきものを欲しえない帳尻合わせのように
正体不明へのあこがれをいのちのかぎり休む間もなく胸奥にうずかせながら
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