「 雪ふる町 」2017年01月24日 18:37

「 雪ふる町 」



今朝は天気予報どおりの降雪
小学生たちがはしゃぐ朝の時間が通りを駆けていく

寒い光が戸外にあふれ拡散して大きなレースになっている
美しい 白い そして何よりもつめたい一幅が窓枠のかたちになっている

戸外での厳しい勤めに無縁な連中は その昔
そのはかなさを愛で のんきな歌など送りあったにちがいない

冷ややかで 静かな 音の顆 が 屋根を包み 通りを覆い こころにつもる
淡く そっけなく 変わり身の早い 見てくれだけの 浮気な 空の欠片 が  

人びとは美しいと息をのみ そのかがやきに黙契のにおいを嗅ごうとする
つかの間 色彩から解放され おのれの喪神のままに遊ぶ我ら無垢へのあこがれ

とはいえ人びとが決してまとえぬ色 またたくまに 人間の色に染まっていくのだが
畑を 果樹園 通勤路 避難路を それはいたぶり蹂躙して この地をおおうのだ
 
窓を超え 屋根を 町を 川を 峠を 海を越え 
貧者の国を 裕福な国を 戦火の国を 逃亡の国を 傷だらけの不安の国を超え

欲望に熱せられ その色はなお何度も色を塗り直してゆくだろう
だが 外はしんしん 素知らぬ顔で白いべろのあかんべえ


                   

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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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