--2016.07.20 ― 2016年07月22日 12:30
--2016.07.20
「つけ」を払え
と 土足でふみこんでくるのだ
おれはなにも借りた憶えはない
と 抗弁するが
ケチな釈明だこどもの泣き言だたわごとだ
と とりあってくれない
おまえはおまえがやらかしていることにシラを切るつもりか
と さらに詰め寄ってくる
だが 今のところ手出しをするつもりはないようだ
しかし 無言の圧力は不気味な軋み音を立てている
「つけ」っていったいいつからのことを言っているのか
と 問いただす
おまえの親の親の親の・・・
と 言いはじめる
冗談じゃない意味がわからん
と 憤慨するが
むしろ相手の方が熱(イキ)りたっている
おまえの親の親の親・・・・がいればこそおまえがいるのだろう
と 相手はにらむ
そりゃそうだが 理屈だろうが
と いなそうとする
と 親の親の親・・・をおまえのようにおろそかにするから
おまえも世の中も「つけ」はいっこうに減らないのだ
と わかるようなわからぬことを付け加えてくる
それじゃぁ おれの親の親の親・・・がどんな「つけ」をため込んでいるのか
と 聞く
なにもしていない
と いう「つけ」だ
と 相手はいう
ますます意味がわからない
と 告げると
世の中おまえのようなやつばかりだ能天気で目先しか見ようとしない
身丈にあわぬ体裁ばかり気にして肝心なことにはケチでドンカンで
己のことばかりにかかりっきりで役にたたぬ口先でその場しのぎにせいをだす
と 悪口のつきるところがない
それじゃ 結局どうすればいいのか
と 応じると
おれはそんなこと言っているのじゃない
と さらに激高する
勝手に土足でふみこんできて人を悪し様に罵り
意味のわからぬ請求をするうえに
そんなものをおまえに求めているんじゃない
と 威圧するので受ける側も混乱の極みになる
おれもだんだんアドレナリン全開になってくるが
相手はおれの顔色なんぞ気にもとめない
さぁ払え払え おまえの おまえの親の親の親・・・の
「つけ」を払え
いさぎよく払ってからそんなにエラソウにしろとボルテージの緩む気配がない
新手の詐欺かゆすりの類いか
と 疑うが どうも感触がちがう
相手のいっている「つけ」が俺には理解できず
俺が理解する「つけ」の常識をあいては拒む
なんだ次第にかねばっこい脂ぎった気分に落ち込んでゆく
わからないのだ
わからないのだが 不思議なことに
なにかを返済しなければならないような気がしてきた
だがその返済の意味というのがおれが理解しているものとは異なる
それで
「つけ」を払わなかったらどうするつもりだとケツをまくってみせる
すると相手は
なぜかいきなり静かな声に打って変わって
本当はあんたにだってわかっているだろ
払いたくなっても二度と払えない世の中になってしまうだけだ
と 応じた
そのとき はや相手の姿はみえなくなっていた
蒸し暑い熱気が
おれと おれの親の親の親・・・・の
真っ暗なあたりに満ち満ちていた
と
「 真夏の夜の夢 」
http://www.ne.jp/asahi/poem/ahodori/
「つけ」を払え
と 土足でふみこんでくるのだ
おれはなにも借りた憶えはない
と 抗弁するが
ケチな釈明だこどもの泣き言だたわごとだ
と とりあってくれない
おまえはおまえがやらかしていることにシラを切るつもりか
と さらに詰め寄ってくる
だが 今のところ手出しをするつもりはないようだ
しかし 無言の圧力は不気味な軋み音を立てている
「つけ」っていったいいつからのことを言っているのか
と 問いただす
おまえの親の親の親の・・・
と 言いはじめる
冗談じゃない意味がわからん
と 憤慨するが
むしろ相手の方が熱(イキ)りたっている
おまえの親の親の親・・・・がいればこそおまえがいるのだろう
と 相手はにらむ
そりゃそうだが 理屈だろうが
と いなそうとする
と 親の親の親・・・をおまえのようにおろそかにするから
おまえも世の中も「つけ」はいっこうに減らないのだ
と わかるようなわからぬことを付け加えてくる
それじゃぁ おれの親の親の親・・・がどんな「つけ」をため込んでいるのか
と 聞く
なにもしていない
と いう「つけ」だ
と 相手はいう
ますます意味がわからない
と 告げると
世の中おまえのようなやつばかりだ能天気で目先しか見ようとしない
身丈にあわぬ体裁ばかり気にして肝心なことにはケチでドンカンで
己のことばかりにかかりっきりで役にたたぬ口先でその場しのぎにせいをだす
と 悪口のつきるところがない
それじゃ 結局どうすればいいのか
と 応じると
おれはそんなこと言っているのじゃない
と さらに激高する
勝手に土足でふみこんできて人を悪し様に罵り
意味のわからぬ請求をするうえに
そんなものをおまえに求めているんじゃない
と 威圧するので受ける側も混乱の極みになる
おれもだんだんアドレナリン全開になってくるが
相手はおれの顔色なんぞ気にもとめない
さぁ払え払え おまえの おまえの親の親の親・・・の
「つけ」を払え
いさぎよく払ってからそんなにエラソウにしろとボルテージの緩む気配がない
新手の詐欺かゆすりの類いか
と 疑うが どうも感触がちがう
相手のいっている「つけ」が俺には理解できず
俺が理解する「つけ」の常識をあいては拒む
なんだ次第にかねばっこい脂ぎった気分に落ち込んでゆく
わからないのだ
わからないのだが 不思議なことに
なにかを返済しなければならないような気がしてきた
だがその返済の意味というのがおれが理解しているものとは異なる
それで
「つけ」を払わなかったらどうするつもりだとケツをまくってみせる
すると相手は
なぜかいきなり静かな声に打って変わって
本当はあんたにだってわかっているだろ
払いたくなっても二度と払えない世の中になってしまうだけだ
と 応じた
そのとき はや相手の姿はみえなくなっていた
蒸し暑い熱気が
おれと おれの親の親の親・・・・の
真っ暗なあたりに満ち満ちていた
と
「 真夏の夜の夢 」
http://www.ne.jp/asahi/poem/ahodori/
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