「 むこう 」2017年02月01日 19:41

「 むこう 」


しっ! 静かにこころ閉じて
しっ! 夢など棄て忘れ
音もなくこぼれてくる雪のたよりない
軌跡に浮かびあがる夜の壁をみつめ
春をひそめた寒さをしのいでいよう

締め切った窓のすきまをぬって
忍び込んでくるお囃子の蜃気楼
演者がひとり観客ひとりの
一幕物の開幕と閉幕のあわい
寒空の無窮が騒ぐ  

声を置き忘れてきたのだろうか
夜の扉を無言のままに軋ませる
この気配はなに
ことばにとじこめてきたことばの
行方を失ったいのりの記憶

しっ! 怪しまないで
しっ! 危ぶまないで
泣きながらやってきて
泣きながら去ってゆく
春を待ちわびる夜はどこまでも遙か

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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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