「 支えること 」 ― 2017年04月05日 17:44
浮気な空模様なんだが
今朝はご機嫌が良いようだ
秋空と見まがうような青一色をまき散らし
つんとすましている
もちろんつかの間の空の戯れだ
そのうち気まま放題に色を取っ替え
手垢をあっちこっちにはりつけて
やがて落ちこんでいくにちがいない
どこにも確かなものなどないのじゃないか
と天空の懐疑主義者が病んでいる
とみるのは地上の懐疑主義者の悪い癖
あの青のさらに向こうがわにひろがる無窮の世界
よそよそしい漆黒の夢で充填されたひろがりが
変わらぬ形でそこに座し
変わろうとも変わりようもない色彩が
光のなかに閉ざされている
ぼくはただなにが正しいかを考えたいばかりに
こんな思考の迂路を介しているのだ
移ろう気圏 濁る空 汚れた大気 空疎なため息
面積一平方センチメートルあたり約一重量キログラム
生まれながらにその圧迫を耐えて
ぼくらは頭上の浮気な天窓を支えていることを
もっと思い出すべきだと考えているところだ
誤って疑わずになにが正しいかを疑うために
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