「 せきれい ( 鶺鴒 ・相思鳥 )」2017年05月03日 07:55



あれはなんという鳥
と妻が訊く
白黒二色も明晰に
神経質そうに地べたを跳ねている

イシタタキ ニワタタキ イワタタキ
石橋をたたいて渡るように飛び跳ねて
ニワクナブリ コイヲシエドリ トツギマナビドリ 
長い尾を突きあげ突きおろし

古代神二柱に教えた子づくりのさま
あれはなにをしているの
妻は気づかなかったのか
生が充溢する性の形象

あれは
所有によって汚されることのない
いのちのかたち
生が性を損なわず性が生を歪めなかった彼方の思い出


         -2017.04.28


   * 日本書紀巻第一 神代上
     「時有鶺鴒、飛來搖其首尾。
      二神見而學之、即得交道。」

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つれづれにしたためた作文を投稿させていただきます。本人は「詩」を書いているつもりですが,、恥ずかしながら「詩」とは何かがわかっているわけではありません。

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